7月はイベントを10回開催しました。

2009年3月 山本幹彦さん〜NPO法人当別エコロジカルコミュニティー(TEC)理事長

山本 幹彦(やまもと みきひこ)

NPO 法人当別エコロジカルコミュニティー(TEC)理事長
1956年京都生まれ。(財)京都ユースホステル協会に勤務後、2000年に北海道に移住。2002年にTEC を設立する。妻と2人の子どもと当別在住。

目次

TECが考えるエコロジカルコミュニティー

 「汝、すべてのものが地球の恩恵を分かち合えるように、適度に物質を消費せよ」とは、アーネスト・カレンバックの小説「緑の国エコトピア」の地球の十戒の一つです。アメリカの西海岸3州が独立し、エコトピア国を作っていくという想定で、エコロジカルな考え方を具体的に描いています。その中では、「理想とするエコロジカルな社会は自然と一体となった生活」だけではなく、経済や社会、コミュニティー、家族、個人のあり方までをテーマとしながら、オルタナティブな(新しい発想で代替となるような)生き方を提案しています。カレンバックはあとがきに「サスティナビリティー(持続可能性)の意味を生態学的な言葉としてではなく、日常生活の中で詳しく描写した」と書いており、私はこの言葉を自身が目指す社会と重ね合わせながら、NPO 法人TEC(テック)を設立しました。

 NPO 法人の名前をエコロジカルコミュニティーと決めたとき、エコロジーを3つのキーワードで定義してみました。1つめは「自然との共生」です。私たち人間は、自然の生態系の中でしか生きていくことができない以上、この自然の中で暮らしていくという覚悟と、共に生きていく方策を見つけるしかないのです。2つめは「公正な社会の実現」です。世界中の人たちが、この世に生を授かった瞬間から一人の人格として存在し、フェアーに暮らしていくことができる社会です。3つめは「個人が自己実現を目指せること」。マズローの理論を引き合いに出せば、人は生理的な欲求、安全の欲求、社会的な欲求、尊敬の欲求が満たされて、初めて自己実現を求めます。この5つの欲求が満たされる社会を、教育と実践を通して目指していくことをTEC の使命としています。カレンバックが描いたエコトピア国には到底届きそうもありませんが、てくてくと歩み始めたばかりです。

体験から学ぶ、体験から変わる

 歩くためにはエネルギーが必要です。つまり、環境教育に取り組むエネルギー。「どうしてこうした仕事をするようになったのですか?」と聞かれていつも困るのですが、その質問の答えでもあります。きっかけは一つではありませんが、中でも大きく私を動かしたのは2人の子どものアトピーです。私は自然が好きで、中学時代はサイクリング、高校時代は山の中を歩き回ることで、自然の中で過ごすことの気持ちよさを満喫していました。その後、アトピーを通して社会を見るようになり気づいたことは、社会は水や空気、食材など自然に関連するものとだけではなく、食文化やいじめ、人権…と世の中の実に様々なものと結びついているということでした。北海道に来る前は、京都のユースホステル協会で、主にソーシャルワーク、大雑把に言うと「個人を社会に合わせる」方策を探す仕事をしていたのですが、子どものアトピーをきっかけに、個人が社会に合わせるのではなく、「社会を個人に合わせる」必要に気づかされました。そして、ちょうど日本でも関心が高まっていた環境教育を知り、「緑の国エコトピア」と出会うことになったのです。京都で開かれた環境を考えるセミナーに著者のアーネスト・カレンバック氏がいらしていて、直接話を聞く機会にも恵まれました。

子どもを対象とした森林環境教育プログラム「森のようちえん」

 その後、環境教育をキーワードにした様々なものごとが私の周りで展開し、私は北海道に上陸。2年後にTEC を設立しました。その間、多くの方々と出会い、別れ、常に変化し続けています。活動の中心は、「体験すること」です。それも、単に体験するだけではなく、そこから一人ひとりが学べるようにファシリテートする(促す)ことを大切にしています。体験自体も大切ですが、それだけで終わるのではなく、そこから学んでいくことの方がもっと大切なのです。体験の中で気づいたことを自分のものにしながら、それまでの自分と違う自分に変わっていく。そこに指導者が必要になります。今の学校ではなかなかできそうにもないですね。というのも一般には、「学びとは知識を持っている人から授けてもらうもの」という思い込みがあるように思えるからです。個人が変わっていく大きな要素は教育です。学ぶということ
は、変わるということでもあるからです。でも、変わるということは力のいることでもあります。なかなか一人では変われない。そこで、地域にも指導者が必要になってきます。変わることをサポートする人、それが指導者だとすると、本当は特別な存在ではないのかも知れません。地域の誰もが「サポートできる人」になっていくと、地域は「学んだりサポートしたりできる場」になっていきます。

 環境教育というと特別な知識に関わることのように聞こえるかもしれませんが、誰もが支え合うコミュニティーを目指すという意味では何も特別なものではなく、誰でもできることであり、それによって個人が変わり社会が変わることができるのだ、と私は思っています。

NPO法人当別エコロジカルコミュニティー(TEC)
当別町川下754
メール tectecee@ybb.ne.jp
TEL:0133-22-4305 FAX:0133-22-2263
ホームページ https://tectec-ee.wixsite.com/website

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