離婚により独身の人が主人公、またはメインキャストの映画を15本ご紹介します。
離婚後の様々な問題を抱えながらの新たな出会いや人間ドラマ、恋愛、コメディ、サスペンスなど幅広い作品があります。
※公開年の新しい順に並んでいます。
シングルマザーの新たな恋 『キスできる餃子』
栃木県宇都宮市にある実家の餃子店に戻ってきたシングルマザーのヒロインが、店の立て直しと子育てに奔走する一方、新たな恋に出会うラブコメディ。
主人公はイケメン夫の浮気が原因で離婚していました。
秦建日子(はた たけひこ)監督の第1作『クハナ!』(三重県桑名市が舞台)に続く「地方創生ムービー」の第2弾として制作されました。
- 監督:秦建日子
- キャスト:足立梨花、田村侑久
- 公開:2018年
- 評点 Yahoo!映画:3.29 / 映画.com:3.3
心を閉ざした孤独な男が過去の悲劇と向き合う『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
心を閉ざして孤独に生きる男が、兄の急死をきっかけに故郷に戻り、後見人として甥の面倒を見ながら故郷の町に留まるうちに、過去の悲劇と向き合っていく姿を描いたヒューマンドラマ。
主人公は、過去のある出来事がきっかけで離婚していました。
第89回アカデミー賞で作品賞など6部門にノミネート。ケイシー・アフレックが主演男優賞、ロナーガン監督が脚本賞を受賞しています。
- 監督:ケネス・ロナーガン
- キャスト:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ
- 公開:2017年
- 評点 Yahoo!映画:3.78 / 映画.com:3.8
妻と死別した男性と離婚シングルマザーの交流『わたしは、ダニエル・ブレイク』
第69回カンヌ国際映画祭(2016年)で最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督の作品。
イギリスの複雑な制度に振り回され、貧困という現実に直面しながら助け合って生きる人たちの姿を描いています。
妻と死別した主人公のダニエルが、シングルマザーのケイティと2人の子供の家族を助け、絆を深めていきます。
ダニエルは死別した奥さんの介護や自身の病気、ケイティは二度の離婚などを経て貧困に陥っていました。
- 監督:ケン・ローチ
- キャスト:デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ
- 公開:2016年
- 評点 Yahoo!映画:4.10 / 映画.com:4.0
夢見ていた未来と現実のはざま『海よりもまだ深く』
大人になりきれない男と年老いた母を中心に、家族の姿をつづった人間ドラマ。
主人公は小説家になる夢を諦め切れないまま探偵事務所で働く男。たまたま、母親のいる実家に、男と元妻と息子が集まり、台風の一夜を過ごすことになります。
- 監督:是枝裕和
- キャスト:阿部寛、真木よう子、樹木希林
- 公開:2015年
- 評点 Yahoo!映画:3.88 / 映画.com:3.6
バツイチの崖っぷち男が体長1.5センチのヒーローに『アントマン』
マーベルコミックスの人気キャラクターを主人公にしたアクション。
主人公は仕事がクビになり、別れた妻が引き取った娘の養育費が払えない崖っぷちの境遇。その男が体長1.5センチになれる特殊スーツを着用し、正義の味方アントマンとなって悪に挑みます。
この映画は続編「アントマン&ワスプ」(2018)も公開されています。
また、第3作目が2022年に公開される見通しとのことです。
- 監督:ペイトン・リード
- キャスト:ポール・ラッド、エバンジェリン・リリー
- 公開:2015年
- 評点 Yahoo!映画:3.93 / 映画.com:3.8
バツイチ中年が夢に向かって奮闘『俺はまだ本気出してないだけ』
何となく会社を辞めた42歳のバツイチ中年男が、漫画家になると宣言したことから巻き起こる騒動を描いたコメディー。
ゲームに明け暮れ、娘に借金し、グズった果てに家出。父親にも大人にも成り切れていないバツイチの主人公が、夢に向かって奮闘します。
青野春秋の人気漫画を実写化した映画です。
- 監督:福田雄一
- キャスト:堤真一、橋本愛
- 公開:2013年
- 評点 Yahoo!映画:3.09 / 映画.com:2.9
人知れず亡くなった男性と愛犬がたどった悲しくも美しい物語『星守る犬』
市役所の職員が身元不明の男性と飼い犬の遺体の足跡を訪ね歩き、その旅路に思いをはせる姿を描く。
身元不明の男性は、失業から一家離散を経てホームレスとなり、たった一匹の愛犬と旅に出ていた。
- 監督: 瀧本智行
- キャスト:西田敏行、玉山鉄二、川島海荷
- 公開:2011年
- 評点 Yahoo!映画:3.41 / 映画.com:3.2
バツイチ同級生2人の胸に熱く迫る便利屋物語『まほろ駅前多田便利軒』
東京・町田市をモデルとした架空の地方都市「まほろ市」を舞台に、同級生でともにバツイチ三十路の2人が便利屋を営み、一筋縄ではいかない顧客たちの無理難題を痛快に解決する姿を描いています。
2人はある事件に巻き込まれ、自らの抱える忘れられない過去と向き合うことになる…というストーリーです。
原作は三浦しをんによる直木賞受賞作。
- 監督:大森立嗣
- キャスト:瑛太、松田龍平
- 公開:2011年
- 評点 Yahoo!映画:3.55 / 映画.com:3.5
シングルマザーと青年、歳の差カップルのロマンチックコメディー『理想の彼氏』
離婚して引っ越してきた40歳のシングルマザーと、24歳の青年が惹かれ合うロマンチックコメディー。
主人公は、主婦として平穏に暮らしていましたが、夫の長年にわたる浮気を知って離婚。2人の子どもを連れてニューヨークへ引っ越し、人生の再スタートを切りました。
相手役の青年はフリーターで、ベビーシッターとして主人公に雇われます。
- 監督:バート・フレインドリッチ
- キャスト:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ジャスティン・バーサ
- 公開:2009年
- 評点 Yahoo!映画:3.49 / 映画.com:3.5
ネガティブ男が超ポジティブに変わる『イエスマン “YES”は人生のパスワード』
人生において常に「ノー」を連発してきた後ろ向きな男が、どんなときでも「イエス」と言うルールを自分に課したことから騒動が巻き起こるコメディー。
主人公は3年前の離婚を引きずり、親友の婚約発表も喜べない。そして、職場では上司から昇進話がダメになったと伝えられるという状況から変わっていくポジティブストーリーです。
全てに「イエス」と言うとどうなるかを実際に試してみた、BBCラジオディレクターの体験実話が基になっているそうです。
- 監督:ペイトン・リード
- キャスト:ジム・キャリー、ズーイー・デシャネル、ブラッドリー・クーパー
- 公開:2008年
- 評点 Yahoo!映画:3.96 / 映画.com:3.8
シングルマザーの敏腕刑事が大活躍『アンフェア the movie』
篠原涼子が、離婚して一人娘を育てるシングルマザーの敏腕刑事を演じ、大ヒットを記録したテレビドラマの劇場版。
娘の美央が入院中の警察病院をテロリストが占拠。犯人は警察庁長官を人質にとり、警察庁の裏金80億円を2時間以内に用意することを要求します。愛娘を救うため、主人公の雪平は病院へと向かうが……というお話。
映画第2作「アンフェア the answer」(2011年)、完結編の第3作「アンフェア the end」(2015年)も公開されています。
「アンフェア the answer」(2011年)では、離婚した夫が殺されます。その殺害前日には、シリーズを通じて重要なキーとなっているUSBが夫から渡されます。
- 監督:小林義則
- キャスト:篠原涼子、椎名桔平、成宮寛貴
- 公開:2008年
- 評点 Yahoo!映画:2.87 / 映画.com:3.1
父親が失踪した家族の再生物語『ママが泣いた日』
父親が突然失踪し、残された母と四姉妹が困惑しながらも新しい生活を築いてゆく姿を温かく描写する家族ドラマ。
この作品で脚本と俳優を兼ねたマイク・バインダー監督が、両親の離婚という実体験を生かして撮ったとのことです。
- 監督:マイク・バインダー
- キャスト:ジョアン・アレン、ケヴィン・コスナー
- 公開:2006年
- 評点 Yahoo!映画:3.39 / 映画.com:2.3
シングルマザーの客室係と上院議員の恋『メイド・イン・マンハッタン』
五つ星ホテルの客室係がひょんなことから上院議員候補と出会い、恋に落ちていく姿をロマンティックに描いた作品です。
主人公の女性は夫と離婚し、シングルマザーとして息子を育てながらホテルで働いていました。
- 監督:ウェイン・ワン
- キャスト:ジェニファー・ロペス、レイフ・ファインズ
- 公開:2003年
- 評点 Yahoo!映画:3.31 / 映画.com:3.3
有名ハリウッド女優と平凡なバツイチ男の恋『ノッティングヒルの恋人』
有名ハリウッド女優とバツイチで書店を営んでいる平凡な男の偶然から生まれた恋の行方を、ユーモアたっぷりに描いた作品。
“ノッティングヒル”はウェストロンドンにある街の名前です。
- 監督:ロジャー・ミッチェル
- キャスト:ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント
- 公開:1999年
- 評点 Yahoo!映画:4.08 / 映画.com:3.9
子供たちに会いたい一心で女装して元妻の家に『ミセス・ダウト』
離婚によって子供たちと引き離されてしまった売れない役者が、子供たちに会いたい一心で、女装して元妻の家庭へ家政婦として潜り込んだ騒動を描いたホーム・コメディ。
- 監督:クリス・コロンバス
- キャスト:ロビン・ウィリアムズ、サリー・フィールド
- 公開:1994年
- 評点 Yahoo!映画:4.07 / 映画.com:3.7
まとめ
ご紹介した映画は、ジャンルはバラバラですが、共通して言えるのは、主人公が何かしら問題を抱えていて、それを克服していく、あるいは、それをバネに生きていくという点だと思います。
映画での描き方は、それを真摯に伝えたり笑いに昇華させたりと色々あって、そこが映画の見どころの一つではないでしょうか。
コメント