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2003年2月13日 朝日新聞朝刊

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小樽花園小 総合学習で環境学ぶ

小樽商科大学の学生と小樽市消費生活課、それに企業が一体となり、環境問題をテーマにした総合学習が12日,小樽市立花園小学校であった。4年生28人が参加し、水質と森のかかわりを説明したビデオを見た後、植木鉢を使った体験学習に取り組むなど、環境問題への意識を高めた。

商品開発やアイデアを学生が企業に提言している小樽商科大学の「プロジェクト管理論」のボラナビチームは、小学校の総合学習の時間を利用した新しいスタイルの環境教育の企画を立案。この企画が評価され、ソニーマーケティングから17万円余りの助成を受けた。授業は助成金を利用し、商学部3年の紅葉みゆきさんをリーダーに授業方法など検討してきた。

水不足を解消するため森づくりに力を入れた結果、かつての8倍にも森林が増えた天売・焼尻島のビデオを見た後、討論に入った。「なぜ天売島は水不足になったの」「森林はなぜ無くなったの」といった質問に、子どもたちから「木を切ったら植林を進める」「木の伐採は水不足につながる」などの感想が寄せられた。

討論に続いて市職員らの指導で段ボールや新聞紙を使って植木鉢を作った。5月に苗を植える計画だ。学習を企画した紅葉さんは「5月に新4年生にも同じ学習を試み、一人でも多くの子どもたちに森林保護の大切さを知ってもらいたい」と話した。

(2003年2月13日 朝日新聞朝刊)

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