続 私の周りは ~超高齢社会
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(関連部分を抜粋)
楽しむために つながる場求めて
パークゴルフに旅行、食べ歩き・・・。今月25日、札幌市内の公共施設の一室で男女約40人がさまざまな話題で盛り上がっていた。40代以下の顔も見えるが、多くが60代。共通項は独身者であること。全員が、札幌のNPO法人・ボラナビ倶楽部が主催する「お独り様会」のメンバーだ。
顔合わす工夫
会は2011年に発足し、札幌や道央を中心に20~70代の約140人が名を連ねる。会員の1人、札幌市豊平区の成沢正人さん(68)は15年前に離婚。子や孫はいるが、「血縁にこだわらず多くの人と繋がりたかった、幅広い年代と知り合えた」と満足そうだ。
会員が自主的に幹事を務める「オフ会」は親交を深める大切な場だ。果物狩りやドライブなど企画は多彩で、自由に参加できる。
10月中旬の「玄米食巡り」では、40~70代の男女約10人が、江別の自然食レストランに集まった。5月に入会した札幌市手稲区の。「1人だとなかなか新しいお店に外食に行かない。オフ会なら何人かでおしゃべりしながら食事を楽しめます」
会を主催するボラナビ倶楽部の代表、森田麻美子さん(42)は「娯楽の場であっても独身者は配偶者がいる人に会いたくないときがある。独身者同士が緩やかな繋がりを持てる場を作りたかった」と語る。未婚や離婚、死別など独身の理由も問わない。
ただ、こうした独身者同士が出会う場は「身元がよくわからない人や、中にはだまそうとしている人がいるんじゃないか」と疑われる可能性がある。このため、お独り様会は会員への会員への連絡には原則的に郵便を使い、事務局が住所と名前が正しいかを常につかむなど対策を続けている。
仲良くなった後は、電子メールなどで連絡を取り合う会員もいる。「互いの安否確認にもなります」と成沢さん。つながりを築きながら快適さと安全さを確保する工夫を重ねている。