2018年1月9日 北海道新聞朝刊

地域で見守り、孤立死防止

※「孤独死防止サービス」は、札幌 お独り様会を運営しているNPO法人「ボラナビ」が提供しているサービスです。 孤独死防止サービスのサイト

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180109 北海道新聞

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(関連部分を抜粋)
誰にも看取られずに自宅で亡くなる「孤立死」。国などによる孤立死の統一した定義はないが、独居高齢者や高齢者のみの世帯が増えていることを背景に、道内でも増加傾向にある。
さらに最近では、高齢者に限らず中高年や障害者などにも孤立死の危険があると指摘されており、社会のつながりが希薄化する中、さらなる対策が求められている。
(桜井則彦)

道は孤立死について、「死後1週間を超えて孤立した状態で発見された」との定義を示している。

この定義に基づく道の統計によると、2016年の孤立死は道内(札幌市を除く)で92人だった。このうち高齢者が57人で残りの35人が65歳未満だった

15年の孤立死は70人(同。函館市は未報告)、14年は65人(札幌市を除く)だった。札幌市は「定義がはっきりせず全てを確認するのは困難」としているが、今後、道の定義による孤立死と把握できた分を報告する方針という。

孤立死を防ごうと、独身者の交流会などを催す、NPO法人「ボラナビ」(札幌)は、電話による無料の「孤独死防止サービス」に取り組んでいる。5年前に会員対象に始めたが、昨年から一般向けにも広げた。

サービス登録者は1週間に1回、専用の電話番号に電話し、ボラナビ事務局が着信履歴をチェックして安否確認する仕組み。着信がない場合は本人の電話か、本人が指定した緊急連絡先に電話する。

5年前に長男を、3年前に妻を亡くした男性(78)は現在、札幌市内のマンションに一人で暮らす。親族は離れて暮らしており、「何かあっても見つけてもらえるように」と、昨年2月からサービスを利用するようになった毎週日曜日に専用電話番号に電話をかけている。「特に苦にならないし、この年になると急に具合が悪くなることもある。備えていると安心」と話す