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独身者で交流 孤立感解消~札幌で「お独り様会」や「シングルの会」(超高齢化社会の絆)
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少子高齢化を背景にシニア層の一人暮らしが増え、社会からの孤立が社会問題としてクローズアップされている。孤立解消のため、独身者同士で食事などを楽しみながら交流する会も設立されている。交流の様子などを紹介するとともに、シニアの孤立の問題を探った。(編集委員 福田淳一)
NPO法人ボラナビ(札幌)が2011年4月に独身者同士の交流組織として発足させたのが「お独り様会」。毎月1回の交流会、随時の飲み会、お茶会などを行って交流している。入会者からは「さびしさやむなしさに押しつぶされそうになる」「少しでも楽しい人生行路を歩みたい」「茶飲み友達が欲しいと思っていたところ、前途が明るくなった」といった声が上がる。昨年11月には東京でも「お独り様会」がスタートした。
札幌、東京の会とも入会資格は20歳以上だが、50代60代の会員も目立つ。
一人暮らしをする65歳以上の高齢者は道内でも近年急増し、今後も増える見通しだ。2015年の国勢調査では約319,400人。高齢者人口に占める割合は20.5%と5人に1人に達し、都道府県別では東京、鹿児島、大阪、高知に次いで5位。道内の割合の高さは、伝統的な家族制度にとらわれないドライな気風が背景にあると指摘されている。