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札光星高の4人がロックで募金
心臓移植を待つ幼い命を守る為に僕たちに出来ることはないか・・・札幌光星高一年の生徒4人で作るロックバンド「タイやき」のメンバーが2月28日、札幌市中央区内のライブハウス「遊音」で開いた演奏会の終了後、会場で募金活動を行った。
四人は、ボランティア活動の仲立ちをするフリー情報誌「月刊ボラナビ」で、札幌出身の会社役員有村英明さん=東京在中=の三男勇貴ちゃん(三つ)が重い心臓病を患い、移植手術のため米国で待機していることを知り、東京の支援組織「勇貴君を救う会」のアドバイスで、演奏会の時に募金を行うことにした。
この日は臓器移植法施行後、国内初の脳死移植が行われたこともあってか、若者たちから寄せられた募金は27,017円に上り、バンドでドラム担当の佐々木大輔くん(16)は「熱意を持って呼び掛ければみんな関心を持ってくれることがわかった。どうか助かってほしい」と話し、一日からは同校内でも募金を始めた。
会場には、聴衆の若者達に交じって、札幌在住で、勇貴君の祖父母の有村徹郎さん(62)、留美子さん(57)も駆け付け、徹郎さんは「高校生の熱意に感謝しています」と感激していた。
(1999年3月2日 北海道新聞)