2005年5月26日毎日新聞夕刊

ボランティア 漫画で~読者が考え、行動するきっかけに

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2005年5月26日毎日新聞夕刊

札幌市北区在住の漫画家、たなかしんこさんが、ボランティアをテーマにした漫画「その手をのばして」を女性向けコミック誌に連載している。
ボランティア団体を支援する札幌市のNPO(非営利組織)「ボラナビ倶楽部」が全面協力する異色作で、たなかさんは「読者がボランティアについて考え、行動するきっかけになれば」と話している。

たなかさんは、93年デビューし100本以上の作品を発表。
「育児」「盲導犬」をテーマにしたこともある“社会派”。
その傍ら病院の案内ボランティアを続け、「出会ったボランティアの人たちがいい人ばかりで、興味があった」と、新作のテーマにボランティアを選んだ。

「その手をのばして」は白泉社発行の「シルキースペシャル」(隔月発行)で5月号からスタートし、来月4日発売の7月号に2回目が掲載される。
初回は、高齢者のために食事を作って会食するボランティアの話。
20代の女性が母親に誘われてボランティアに参加し、人を喜ばせることの難しさと楽しさを学ぶ。
2回目は車椅子通学する児童を支援するボランティアを描く。
作品はフィクションだが、道内のボランティアたちが経験した実話もちりばめられている。

 一方、ボラナビ倶楽部にとって漫画家の取材に協力するのは初めて。代表理事の森田麻美子さんは「ボランティアの情報を全国の人に発信するチャンス」と喜んでいる。
たなかさんは「誰かに親切にしてうれしいと感じる気持ちを、作品の中で連鎖させていきたい」と、ボランティアの輪が広がるよう願っている。

(2005年5月26日 毎日新聞夕刊)