2011年7月26日 毎日新聞朝刊

単身者の孤立化防ごう~札幌・ボラナビ倶楽部が「お独り様会」

会報誌を通じ絆を広げる

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マスコミ掲載(新聞)

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未婚の若者や中高年、配偶者に先立たれた高齢者など、1人で暮らす人たちの孤立化を防ごうと、ボランティア情報誌を発行する「ボラナビ倶楽部」(森田麻美子代表)が「お独り様会」を設立した。毎月発行する会報で会員が文章を発表し合うほか、ともに飲食しながら語り合う「オフ会」を開き、1人暮らし、単身者同士のつながりを広げている。

総務省が今年6月に発表した国勢調査(10年10月現在)の抽出速報結果によると、1人暮らしの世帯は1588万5000世帯で、総世帯(5092万8000世帯)の31.2パーセントと初めて3割を超えた。

「家族ぐるみの付き合いが難しくなり、地縁も薄くなっている中、単身者の孤立化は深まっている」とボラナビ倶楽部の森田代表。夫や妻に先立たれた悲しみを共感しあったり、未婚の男女が気の合う友人を見つけるための事業として、今年4月からお独り様会をつくった。

会員は20歳以上の独身者に限定し、年会費2000円。普段考えていることや身の回りのことを800字以内の原稿にまとめて事務局に提出することが入会条件。原稿は毎月発行する会報で匿名で紹介する。

森田さんは「ただ集まる場を提供するだけでは、リラックスして打ち解け合う時間が足りない。外見や所得といった履歴書的な一面ではなく、原稿を通して性格や考え方を互いに知っておけば、オフ会で集まった時に理解が深まるのが早い」と説明する。

会員からは「ずっと家と職場の往復の毎日で、新しい友人がほしい」(女性)、「配偶者を失った人でないとわからない悲しみを分かち合う場があったらなあと思っていた」(男性)、「だんだん楽しいことが増えてきたように感じています」(女性)などの声が寄せられている。東日本大震災の報道や情報に触れ、人との絆の大切さを求めて入会する人たちが多いという。

問い合わせはボラナビ倶楽部(011・242・2042、ファックス兼用)
【鈴木勝一】