お独り様会が紹介されました。
以下、番組の文字起こしです。
スタジオ
一人暮らしの人たちが文集を通じて思いを共有しようと言う取り組みが札幌で始まっています。「お独り様会」という会を作って会員の文章を文集にまとめてお互いに読みあおうと言う取り組みですが、これをきっかけに、様々な世代の人の交流が始まっています。
73歳男性。妻と死別。
「最愛の妻は今年の1月に亡くなりました。妻の笑顔を見たい一心で働いてきました。目標がなくなり魂が抜けたようであります」
38歳女性。未婚。
「結婚願望がないまま38歳を迎えました。でも最近では、誰かのためになりたい、必要とされたいと言う思いがあります」
ふとした瞬間に襲われるひとりでいることへの不安。その思いを受け止めるのがしゃぼん玉ノートです。メンバーは自分の悩みをいつでも文章にして打ち明けます。
60歳女性。離婚
「料理を作っても1人では食べきれず、何もおいしくないのです。心にぽっかり穴が開きました」。
しゃぼん玉ノートは、普段人に話すことがない本音を分かち合う場所です。
お独り様会 主宰 森田麻美子
「自分自身のことを開示する、書くと言うことでストレス解消にもなりますし、文集があることで、自分と同じような思いをしている方が地域に、同じ北海道に住んでいると言う事は励みになると思いました」
山本喜雄さん88歳。2年前妻と死別。
ノートをきっかけに、積極的に出会いを求めるようになった方もいます。「息子三人は皆、東京にいて、正直なところ心細いのです。この会で大いに元気になろうと思います」
「だいたい、私の年代、80過ぎたような人で相手の苦しみ、悩み、そういうのわかる人」「人間と言うのはこういうものだと「えっあなたもそういうことがあったのですか」「私もありました」と言うような話ができる人」
山本さんの文章より
「足腰はめっきり衰えましたが、ちっぽけな自慢話などを控えれば、ひょっとしたら茶飲み話の友人などもできるかもと思います」
今年8月、札幌のビアガーデンで、年代も様々な独身者たちが集まりました。
「乾杯」
未婚、離婚、死別。理由は様々ですが、結婚相手を探すのとは違った出会いを求めています。
51歳男性。妻と死別
「私も18まで札幌にいたけど、それからずっと札幌から離れていた。だから、きっかけがない。友達といっても小学校の友達とか、そういうレベル」
65歳男性。12年前離婚
「将来のことを考えたら、孤独死を避けるために。」
「たまに日曜日家にいると、1人なんで「あ、私1人なんだ」って。それで、同じような人いたらいいなって。」
松本藍さん29歳。未婚
メンバーの中には悩みを文章にすることで自分を変えようと思うようになった人もいます。
「話下手な自分に自信が持てず、マイナスの思いがつきまといます。このままでは、寂しいままで終わってしまう。ありのままの自分をわかってくれる人と出会いたいと思います」
「自分のコンプレックスというか悩みを、自信に変えるきっかけになった。「こういうことを考えてる」って言うのを誰かに伝えたい。
「家族以外で自分をわかってくれる人と出会ってやっていければと思います」
1人でいることの不安を分かち合うしゃぼん玉ノート。本音を語れる仲間の存在がおひとりさまを支えます。
スタジオ解説
自分の気持ちを表すのに今、インターネットのブログなどもありますけれども、会員の方は、自分の文章が文集と言う形にまとめられ、読んでもらえることが嬉しいと話しているそうです。