朝日新聞出版AERAアエラ(2024年12月23日号)で紹介されました。

2018年4月21日 東京新聞朝刊

目次

「お独り様」つながろう~年代さまざま 異性・同性問わず

画像の下に文字起こしがあります。
画像はクリックすると拡大します。

2018年4月21日 東京新聞

クリックすると拡大

札幌発祥 都内でも毎月「交流会」

結婚していない理由も、年代も様々な人たちが集まる「お独り様会」という独身者の交流会が、東京都内で昨年秋から開かれている。婚活パーティーではなく、異性・同性を問わず友達を作るのが目的で、札幌市が発祥だと言う。どんな人たちが集まっているのか、のぞいてみた。(飯田克志)

「家と会社との行き来だけになっているので」「ライブに一緒に行ける方ができたら」。4月中旬、渋谷区のビルの1室で、20代から50代の男女17人が4つのテーブルに分かれて語り合っていた。終了後は「オフ会」と称して近くの新宿御苑を散策した。

札幌市のNPO法人「ボラナビ」が主催する「お独り様会」。2011年春に札幌市で始まった。20代から70代までがいる。

「友達」から始まって交際が深まり、結婚して退会していった男女もいる。
東京には昨年11月に上陸した。月に1度のペースで交流会を開く。
2月から参加する目黒区の女性会社員(34)は「婚活で、人を条件で見ることに違和感を持つようになった。年齢や性別にとらわれない友達を作りたいと思った」と話す。花見や食事会など会員が自主的に開く「オフ会」にも積極的に参加する。「趣味の話を聞いて、自分もやってみようと思ったり、考え方や行動も変わってきている」と楽しそうだ。

お独り様会を始めた、ボラナビの森田麻美子代表理事(46)は、自分が34歳で結婚するまでの独身時代の実体験が動機だと言う。
「結婚した幼なじみより、結婚していない女性の方が打ち解けられた」
若い頃は周辺にたくさんいた独身者は年齢を重ねるごとに減っていく。仲間を求める独身者が集まる場所を作れば、多くの人たちの共感を得られると考えた。離婚したり、配偶者と死別したりして寂しさを感じている人たちの孤立を防ぐ場所にもできる。

15年の国勢調査で、東京都の65歳以上の人口に占める一人暮らしの割合は都道府県別で最多の23.2%。森田さんは「東京には孤立している独身者が多い。お独り様会の必要性は高い」と話している。

目次