2014年12月 地域新聞「ふりっぱーweb」

ボラナビ主催「お独り様会」を独身編集委員が取材。その中身は?

画像の下に文字起こしがあります。
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未婚の人に限らず、パートナーとの死別・離別を経て
将来誰でもなる可能性のある「お独り様」
自分も独りになったらどうしよう?

その不安に対する受け皿として、全国でも珍しい活動を行っている
札幌のNPO法人ボラナビ倶楽部の「お独り様会」
今回はその会員交流会を取材してきました。

「お独り様会」とは?

離婚・離別・死別などを理由に、独身でいる人々のつどいです。
会員数は2013年12月5日時点で131名(女性84名男性47年)。
年代は20代~70代と幅広い会員層を擁します
会費は月1,980円だけで、緩やかな「サークル活動」に近い集まりです。

NHKのニュース番組や新聞各誌の特集記事でも
その取り組みの独自性からこれまでに何度も取り上げられています。
札幌市のみならず、市外から参加する方もいるとの 事。
取材させて頂いた交流会には、
小樽市・室蘭市・北広島市・栗山町の会員も参加していました。

会員同士が実際に顔を合わせて話す交流会は、毎月開催。
参加は義務ではなく、来たい人のみが足を運んで
3時間ほどおしゃべりを楽しんでいます。

全員の自己紹介から始まり、テーブルは気が済んですぐに
自然と弾みだす気さくな会話。
顔を合わせ直後にありがちな、ぎこちなさがほとんどありません。
初対面でも参加者がこんなに打ち解けているのには、実は理由がありました。

会のなり立ち

「お独り様会」の発足は2011年4月。
孤独防止のために、独身者がつながりを持てる場を
つくろうとしたのが設立のきっかけだそうです。

市民活動で実績のあるNPO法人ボラナビク倶楽部がバックについているため、
安心して交流の機会を持つことができます。

会の特徴の一つが会報誌「しゃぼん玉ノート」への寄稿によるつながり。
まず入会時に、名前・性別・連絡先・独身理由に加えて
文章(800字程度)の寄稿を求められます。
とはいえ、堅苦しいことは一切なく、新聞などの読者投稿欄感覚で
日々感じていることを思いのままに綴ればOKというもの。
寄稿の目的は、独身者の方同士で思いを分かち合い、
孤立感をやわらげてつながりの糸口にするため。

「しゃぼん玉ノート」に掲載される文章を通じて
親しみが予め生まれているため、
実際に顔を合わせる交流会でも、壁の低い雰囲気ができています。

会報誌「しゃぼん玉ノート」

学生時代の文集のような、懐かしい手づく感あふれる冊子。
運営(ボラナビ)からのお知らせに加え、
自分と同じお独り様たちの日々の雑感が寄稿されていて
ゆっくり読むだけでも楽しめます。

寄稿には「〇〇歳 女性 未婚 中央区」(※一例です)と
個人特定に至らない程度の簡素な投稿者情報が匿名で添えられ、
自分と年齢や境遇が似た人の思いにも触れることができます。

また、独りで行くにはハードルの高いスイーツバイキングや
カラオケなどを楽しみたい、旅行やハイキングに行ってみたい‥‥
そんな時に、気軽に提起できる場でもあります。

会報誌には、会員が幹事を務めるさまざまなオフ会の情報や
スケジュールも掲載されています。
「〇〇歳からのイタリアン」(年齢限定のイタリアンレストランオフ会)、
バイキング、飲み会、観光名所めぐり、忘・新年会、ウォーキングのお誘いなど、
内容も多岐にわたります。

実際にあったエピソードでは、
東京の美術展を見たいと会報誌でつぶやいたところ
から反応があり、女性二人で意気投合して
現地集合で(!)見に行った猛者もいるそうです。

「お独り様会に参加して外に出る機会ができた」という会員の方も多く、
孤立防止のシステムとして機能しています。

[会員の声](ホームページより一部抜粋)
●この会の「ゆるくつながる」感じがとても自分に合っている気がする。それは「クラブ活動に所属している」ような気分で、所属の欲求が満たされているからかな、とも思う。毎月届くしゃぼん玉ノートを読んで、元気や勇気をもらったり、同じ「お独り様」でもずいぶん違うなぁと学ばせてもらったり。すべてこの会に所属していなかったら、できなかったことだ。

●「独り」になった理由は、みな様々ですが、別にそのことで自分を責めたり縮こまって生きている必要はないんだ、と思えるようになりました。気さくな「メシ飯友」もできましたし、この会には感謝しております。入会をためらっている方がおりましたら是非、一歩前に踏み出してほしいと思います。

●お一人様会に入会して、最初に参加した会員交流会で、同じ歳の男性と知り合い、その方からの紹介でもう一人の同じ年齢の男性と知り合い、三人で会って話をしました。同じ年で、同じ独身で、親の介護問題を抱えた三人で話してそんな境遇にいるのは自分一人ではないことを実感して、とても気持ちが楽になりました。また同年代の女性とのメール交換も時折行っており、お独り様会に入会したことで、明らかに自分の世界が広がりました。

●会合に出るべきか否かと・・・考えていても出席してみれば意外と楽しかったりするものです。このお独り様会の会合においても同じ。

お独り様が集まれば、お一人様ではない

森田麻美子さん
「お独り様会」を運営している、
NPO法人ボラナビ倶楽部代表理事の森田麻美子さん。
札幌生まれで、26歳にしてボラナビを立ち上げる前は
NHK札幌放送局のキャスターとして勤務していた経験もあります。

現在三児の母で、お独り様ではありませんが
会を立ち上げたのは5時分の実体験に基づいてとの事。
ご主人とは晩婚だったため、独身の頃は
既婚で家庭を持っている友人との間に壁を感じることもあり、
社会において「お独り様」が集まる居場所づくりに
貢献したいと思ったのがきっかけの一つでした。

独り身ではあっても1人ぼっちではない。
その思いを込めて、「お独り様会」と名付けたそうです。

10年以上続けてきたボラナビカフェのノウハウを活かし、
お独り様会でも同様に信頼のおける運営を続けています。

「お独り様会」に入ってみよう

ここまで読んで「入ってみようかな」と思った人は、
お独り様会のホームページに記載されている「入会方法」を読んで、
必要事項を記入したメールを送信すればOK(郵送も可)。

入会すると、月に1回先述の「しゃぼん玉ノート」が
自宅宛に送られてきます。

会の性質上、出会い系のような危険なイメージを抱いてしまう人も
いるかもしれませんが、「出会い系」とは明確な違いがあります。

・事務局との唯一の連絡手段は郵便であるため
正確な住所と名前が求められ、素性を偽って入会することはできない。
・札幌市認証のNPO法人であり、営利目的ではない。
・会の目的は、個人の孤立から生じる社会的諸課題の解決緩和、独身者の孤立防止。
(ホームページより)

全文はよくある質問ページで確認できます。(※内容は2014年12月時点のものです。)

会費0円! お得なガールズ特典

さらに入会を後押ししてくれるのが、
2014年1月、新たに設けられたガールズ特典です。
なんと20~34歳の女性は会費無料になるというもので、
その他の費用も一切不要。

少子化の要因の一つとしてよく挙げられる「出会いのなさ」
その対策、ひいては少子化改善に少しでも貢献できるよう
始められた特典だそうです。

ガールズ特典 詳しくはこちら

取材を終えて

独身者にとって身につまされるテーマでしたが、
(既婚の友達と壁を感じる~の辺りが特に)
こういう場もあるのだと知って、少しラクになった気がします。
異性との出会いだけではなく、同性との出会いも
主眼に置かれている点が珍しいと思いました。

オフ会幹事も大募集!との事で、
誰かとワイワイお出かけしたい独身女性は
ホームページをちょっと覗いてみると良いかもしれません。。
交流会、本当に楽しそうな雰囲気でしたよ。