
大久保節子さん 孫娘と一緒に
NPO法人札幌微助人(びすけっと)倶楽部
1941年大阪生まれ。1974年より2人の子どもと始めた札幌生活も、今では7人の大家族。さらに孫、曾孫とまだまだ人数が増えそうな娘家族の宿借りばあちゃん。1998年から有償ボランティアの助け合い団体である同法人の事務局長を務める。
大阪から北の大地へ、札幌の母との出会い
33年前、緑あふれ水の美味しい札幌に来ました。その頃私は、父を癌で亡くし(母は私が4歳の時他界)、悲しませる人も居なくなったという思いから離婚をし、人生の途方にくれていた時期でした。そんな時、知人から声をかけられたのが「札幌で仕事をしないか? 」という言葉。おばあちゃん実業家が片腕となる人材を探していると聞き、「よし! 心機一転、札幌に行ってみよう! 」と2人の子どもと共に一から出直しとばかりに乗り込んできました。 それから17年。 ≪札幌の母≫ともいえる彼女から得たものは貴重なことばかり。今となれば教えて頂いて良かったと心から言えることばかりですし、日々の叱咤も私をなんとか一人前にしてあげようとの親心だったのでしょうが、当時は「この歳になって何故こんなに頭ごなしに叱られなければならないのだろう…」と悔しくて情けない思いの連続でした。同じうっかりは二度としない、いつも上に目線を置き決して愚痴はこぼさないと誓う毎日。身内も知人も居ないこの地で怒涛のように仕事に没頭しているうちに、それでも2人の子ども達は着実に立派に成長してくれ、今は各々幸せな家庭を築いています。
ターニングポイント

会員さんと一緒に
何故、微助人倶楽部??
ボランティア活動をしていくなかで、私を頼って入院された方をお世話した時、そのお礼に大変気を遣わせてしまったことがありました。その時感じた親切や手助けの代償の難しさ…。
そんな経験上、”金額があらかじめ決められているチケットでお礼の受け渡しができる” 微助人倶楽部の仕組みに、「これは良い! 」と思いました。しかも手を貸してほしい人と手を差し伸べたい人が同一の条件の入会費、一度入会すれば永久に行使でき、一家族=一会員です。
「これで運営していけるのかな〜? 」と不安は残しつつも、いつのまにか事務局を手伝うことになり、それからコーディネーターの伊藤さんとの二人三脚が始まったのです。
電話の前に座り始めてもう9年目になりました。料金はいただきますが気持ちはボランティア。「親切は、し始めたら続けなアカン! 」は亡き父の口癖です。
これまでいったいどれだけの方々と会話をしたことでしょう。沢山頂くご相談に出来得る限り応えたいといつも考えています。助けてほしいと思っている方が居れば、私が僕がと常に誰かがその手をあげてくださいます。お陰様で現在では賛同者が1,000人に達しようとしています。
これからも人々の日常や生活のなかでオールマイティに手助けをしていきたいと思っています。赤ちゃんのことからお年寄りのことまで、どのようなことでもお電話をしてください。話すだけでも心が軽くなります。また、誰かの役に立ちたいと思った時、声をかけてください。みんなで活動の輪を広げていきたいと、今日も「ハイ! 微助人倶楽部です」と受話器に向かいます。自分だけは歳をとらないと信じている私です。
こんな活動をしています!

定年を迎えた男性会員から主婦会員までメンバーは様々
NPO法人 札幌微助人倶楽部 〒060-0002 札幌市中央区北2条西3丁目1 札幌ビル6階 TEL・FAX:011-241-9228 Eメール biscuitsapporo@hotmail.com
ホームページ https://www.sapporo-biscuit.or.jp/