7月はイベントを10回開催しました。

2009年2月 我妻武さん〜DPI北海道ブロック会議 事務局長

我妻 武(わがつま たけし)

DPI北海道ブロック会議 事務局長
十勝出身の50歳。2002年DPI世界会議札幌大会に携わり、現在は障がいに関する制度改正に伴う影響調査、シンポジウムや勉強会の開催、その他、様々な提言などを行っている。障がい者支援に関わっていた妻と二人暮らし。

目次

障がいと付き合うようになって

私の名前を見て、あいつか…と思っている方もいるでしょうが、少々お付き合い下さい。

私の身体に障がいが生じたのは、35年前、14歳の時でした。突然歩けなくなり、病院へ行ったところ脊髄(せきずい)に腫瘍(しゅよう)があることが分かりました。何度か手術をして病気の進行は抑えたのですが、車イスでの生活を余儀なくされ、障がいと付き合うようになりました。当初は驚きと混乱、そして不安の嵐でした。しかし、私の心の混乱を受け止めてくれる人は誰もいませんでした。両親はただオロオロするばかり。必ず治ると信じてしてくれるサポートも私の気持ちを逆なでしていました(私も歳をとった今は、両親には感謝するばかりです。ただ、私の体を治すことに全力をそそいでくれたので、弟には寂しい思いをさせてしまったと感じています)。そんな時に出会ったのがM医師です。医師の説明を聞き正しく理解したうえで治療方法に患者が合意するインフォームドコンセントという言葉が今はありますが、彼はまさにその先駆けのような人で、ぶっきらぼうでありながら、率直に症状と治療方法を説明してくれました。私が障がいを自分のものとして受け入れることができたのは、彼のサポートがあったからだと思っています。彼の治療を受けながら、私は病・虚弱の子どもたちがいる養護学校で中等部、高等部と進みました。それなりに将来に対する夢もありましたが、それらは、ことごとく打ち破られていきました。理由は障がいです。障がい者だから大学へは行けない。障がいがあるから就職も難しい。―結局、障がい者だから入所施設へという道しかありませんでした。

2002年の世界会議、そして次へ

障がいをテーマに様々な事業を行なっている(写真はフォーラムの様子)

少々落ち込んで入った施設でしたが、そこで、障がい者はたくさんいるのだということ、そしてある職員からは、アメリカには障がい者の自立生活運動があることを聞きました。実際に見てみようと、国際障害者年の1981年に2週間のアメリカ研修に出かけ、地域の中で障がいのある人たちが普通に暮らしている様を目の当たりにしました。私は刺激を受け、1983年に思い切って施設を出て、札幌のアパートで一人暮らしを始めました。
当時、街の中には段差が多く、地下鉄に乗るにも事前の連絡をしなければなりませんでしたし、タクシーの乗車拒否もよくありました。視覚障がい者に必要な点字タイルも十分ではなく、障がいのある人たちが日常生活を送る上で不便なこと、理不尽なことが今以上に放置されていました。私はいろいろな障がい者との関わりで、こうした不便、不都合なことは自分たちの障がいが原因ではなく、社会の側にこそ問題があるのだと確信するようになりました。そこで、障がい者が社会に参加できるよう、そして障がい者の存在を知らせようといろいろな運動を始めました(障がい者運動の先輩方がいたからこそ私も始められたのだと思っています)。

地域で暮らすようになってから出会った仲間たちといろいろな講演会や勉強会を実施していく中で、障がい当事者のDPI世界会議(DPI=障害者インターナショナルの略)を札幌で実現できないかという話が出ました。それまでやっていた講演会とは規模が違います。想像もつかない話でしたが、夢は少しずつ種となって蒔かれ、賛同する多くの方々の応援を得て、やがて花を咲かすことができました。2002年10月に札幌で行った第6回DPI世界会議札幌大会には、110の国と地域から3,113人の参加者とのべ3,000人を超すボランティアが集い、障がい者の権利を獲得するために様々なテーマで議論がなされ、それは最 終日に出された札幌宣言という形で結実しました。ボラナビ読者の中には、当時ボランティアをされた方も多くいらっしゃると思います。誌面をお借りして改めてお礼申し上げます。会議終了後の2003年には、その想いを継承する団体としてDPI北海道ブロック会議が誕生し、私はその事務局に関わって、既存の障がい者団体や当事者、支援者の協力を得ながら活動しています。
2002年の世界会議は、障がい者の社会参加や権利獲得の過程のひとつに過ぎません。これからも障がいの種別を越えて、誰もが共に暮らせる社会(ノーマライゼーション)に賛同してくださる方々と社会を変革して行けたらと思っています。

会員募集

DPI北海道ブロック会議は、障がい種別の壁を越えて、自分たち自身の意思・決定に基づいて生きていくことができる社会、全ての人が尊重され参加できる社会の実現を目指しています。会員(一口1万円〜)を募集しています。ホームページからお申込みいただけます。

DPI北海道ブロック会議 
札幌市豊平区美園8条1丁目3-23 コーポリボンハウス
メール info_hokkaido@dpi-japan.org
TEL:011-842-9337 FAX:011-842-9330
ホームページ http://www.dpi-japan.org /hokkaido/

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