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2011年7月 新保るみ子さん〜NPO法人ひまわりの種の会代表

新保 るみ子〜(しんぽ るみこ)
NPO法人ひまわりの種の会代表

1959年札幌生まれ。現職の他、NPO 法人環境活動コンソーシアムえこらぼ代表、満月焼陶芸家、産業カウンセラー、環境カウンセラー、省エネルギー指導推進員でもある。趣味は太極拳と始めたばかりのカンフー。

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初めの一歩

 15年ほど前、現在住んでいる手稲山のふもとに転居してきました。ある晴れた日、まだ幼稚園児だった娘と外でアリの観察をしていると、すぐ横にある山の木々がさわさわと揺らぎ、自然の中で過ごす時間がとても貴重に思えました。娘が将来家族を持った時、その家族がまた家族を持った時に思いをはせ、「つながる時々のなかで生まれてくる子どもたちみんなが、このような豊かな環境で育ってほしい」とふと願いました。そして大人である私の役割は、その方向性を創っていくことだと考えたのです。ただ具体的にはノープランでした。

 その後私はある所で、太陽の光で動く車「ソーラーカー」作りを体験し、将来に必要な何か大きな可能性がここにあると感じました。早速、太陽光発電、日本の電力事情、世界と日本の資源状況、地球温暖化などの勉強を始め、2000年には娘が通う幼稚園に環境サークル「ひまわりの種の会」を顔なじみのお母さんたち7人程で立ち上げました。

 ところが他の保護者のみなさんに集まっていただき、地球温暖化や自然エネルギーの話をしたところ、「難しい」「自分との関係がよくわからない」という反応が返ってきました。生活と関わる形で情報発信する必要性をしょっぱなにガツンと教えられたようなものです。不慣れなプレゼンテーションを反省し、まず一年間は身近な題材で活動することにしました。拾った石に絵を描いたり、落ち葉を見せて何の葉かを問うクイズを出したりする催し「親子でネイチャーゲーム」を開くなど、簡単に準備できてみんなも気軽に参加できる企画の運営に終始しました。でも私は、大通公園で毎年開催される「さっぽろホワイトイルミネーション」を自然エネルギーで灯すという壮大な夢を心に抱いていました。環境負荷の少ない自然エネルギーを使えば、地球温暖化問題や再生可能エネルギーの意義を啓発するのに、あのイベントは最適だと考えたのです。

NPOおもしろさ

 助成金や市民・企業の寄付を集め、ホワイトイルミネーションの会場に太陽光を利用した「ソーラーイルミネーション」をとうとう2001年に設置しました。この活動は年々発展し、未来を灯す明かりとして人々の心を毎年暖めています。2005年には円山動物園「動物科学館」の屋根に、太陽光による「てるてる発電所」を設置しました。これは多くの市民寄付で実現したもので、発電で貯めた電力は、園内のシステムの一部に使われています。

 オリジナルのカードゲーム「ガバチョ」も開発しました。ガバメント・チョイス(わが国の選択)の略で、4人のプレイヤーがそれぞれの国の大統領として、地球温暖化の原因と言われる二酸化炭素を削減しながら「生産(お金を稼ぐ)」か「環境保全(緑を増やす)」を選択し、豊かな国づくりを競います。持続可能な社会を考え、経済と環境のバランスが重要であることを学んでもらうのが目的で、小学生から大人まで幅広い年代の人が参加し、楽しみながら、気がつくとみんな環境配慮型の立派な大統領になっています。でもこのゲームの開発は大変でした。最初に作ったものはどうしても説明が長くなり分かりにくいのがネック、次作は見た目がいまいち。2つのゲームの良い所を組み合わせ、北海道だけではなく高知と東京の支援者の協力も得て3年かかりました。

 様々な活動により、扱う金額が大きくなってきたので2003年には法人格を取得しました。実績と体制が整うことで、行政の委託事業として、または何か補助金に申請してアイデアを実現しやすくなりました。

 日々活動する中で「NPO はおもしろいなぁ」と感じています。なにか社会に貢献したいと思う人たちが集まり、同じ目的のもとでプロジェクトを発想して創り上げていく行程は、人との出会いによる新しい視点・発見・学びの宝庫です。ひとつのプロジェクトを形にするために他業種の人と知りあいますが、背景となる職業文化の違いにより、視点、考え方、アイデンティティーの全てが異なります。そんな仲間同士が協力、共感、理解しあってプロジェクトを進めていくのは、正直大変な時もあります。でも途中で発生する「壁」を乗り越えていく過程は、各個人の視野を広げ、自分一人では経験できない多くのことを学ぶチャンスです。うまくいかないことも楽しいことも、他の人と一緒に共有できるのは「関わり」があるからこそ。ご縁をいただいていることに日々感謝です!
学生の時に会に参加し、今は東京で働いている男の子の結婚式が間もなくあります。そのお誘いをいただいた時、彼の人生の一部に会の活動があること、そして会の中にも彼の歴史が生き続けていることに思いが巡り、感無量になりました。息子の幸せを願う親のような気持ちです。これからも活動を通じて、地域の人たちとお互いの幸せを願う関係づくりが広がっていくと嬉しいです。

ボランティア募集

毎回参加できなくても、イベントごとに私たちの活動をサポートしてくれるボランティアスタッフを随時募集しています。興味のある方は、ご連絡ください。

NPO法人ひまわりの種の会
メール rumisunsun@ybb.ne.jp TEL・FAX: 011-684 -7651
札幌市手稲区富丘6条7丁目6-28
ホームページ http://himawari.her.jp/wp/

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