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2012年6月 谷川礼子さん〜NPO法人たすけあいワーカーズふたごの木 代表理事

谷川 礼子(たにかわ れいこ)
NPO法人たすけあいワーカーズふたごの木 代表理事

1960年、新ひだか町生まれ。しし座。O型。この2012年春、晴れて東北福祉大学(通信)を卒業。保育士・介護職・ケアマネを経て、現在は現職と札幌市の「委託障がい者相談支援事業所」に勤務。温泉とビールのために働いていると言っても過言ではない。趣味は野菜を育てることと草むしり(心が落ち着く。いわゆる園芸療法)。

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本当の自分と人前での自分のギャップ

 小学生の時の私は学校に行きたくないと泣いて、親やとても優しい担任のおじいちゃん先生を困らせていました。おとなしくて引っ込み思案で、大人同士と子どもの前では態度が違う大人が大嫌いでした。周りの大人には「何を考えているかわからない子」と思われていたようです。

 そんな幼少期を知らない学生時代の友人には、「いつも何かに挑戦している積極的な人」「お湯の中の金魚」「生き急いでいるみたい」とよく言われます。何かしていないと落ち着かない、専業主婦には向いていない自分を自覚しています。ただ根はおとなしいはずなのになぜか人の中に入ると「盛り上げよう」と変な使命感でがんばってしまい、自宅に帰るとぐったり疲れて9時には布団の中…は、しょっちゅうです。

 自分が思う自分と、他人が思う自分とのギャップに苦しんだ時期もありましたが、「まっ、どっちも自分か」と居直れるようになった私は、年を重ねて図々しさが増したかもしれません。曲がったことが嫌い(正当理論で自分をも苦しめる結果になるが)、好奇心旺盛(でも最近は体力・知力が追いつかない)で、嫌いな人も受け入れられるように成長してきました⁉(食べ物の好き嫌いは治らないけど…)。

 いつも何かしていないと落ち着かない虫は、結婚して娘を出産した後も大きく成長しました。娘の小学校の開放図書館で出逢った『38歳でも遅くない』という看護師を目指した方の本を読んで、決意しました。「ぐずぐず言ってないで社会に出よう!」。私は仕事探しを始めました。

しかし面接に行くと、子どもが小さいので「病気になった時には誰がみるのか?」「しょっちゅう休まれたら困るよ」と言われました。子どもを持つ母親の就職は狭き門であることを思い知らされました。そこで、共同購入の仲間で子どもを持つ母親が集まって、それぞれが働ける時間を組み合わせて、自分たちの得意なこと(育児・介護・家事など)を仕事にしようと思いつき、起業を決意しました。

有言実行! 言い続けると夢は叶う!

 組織形態は、みんなで出資し、労働し、運営するワーカーズ方式にしました。つまりメンバーみんなが出資者で、かつ従業員で、かつ経営に責任を持つ社長です。お客様の対象は、高齢や障がい・病気などで困っている方にしました。それは、自分が病気やけがで家事ができなくなった時、1〜2回なら近所の方にお願いできますが長期の時はお互いに遠慮してしまいがちなので、そんな時に頼める先があればいいと考えたからです。料金は、自分たちがそのサービスを使う立場になることを想像して設定しました。起業にあたっては、先に「たすけあい」の事業をやっていた先輩ワーカーズにノウハウを教えてもらい、いろいろと自分たちでも考え、チラシ配りや仲間を集める説明会を開催しました。そして1998年に11人で「たすけあいワーカーズふたごの木」を設立し、事務所は我が家にしてスタートしました。当時、若葉マークの私たちの活動を理解し、利用してくれた方々には本当に感謝しています。引っ込み思案(?)の私は裏方を希望しましたが、ふたをあけると仕事に行けるメンバーは数人だったので、それは許されませんでした。吹雪の日に当別町を訪問したり、土日や夕方に仕事で走り回ったりしたのを昨日のことのように思い出します。メンバーの退会など大変な時期もありましたが、6年目には小さいアパートを借りて、念願の事務所を持てるまでになりました(当時は麻生)。

 ワーカーズは、メンバーの話し合いで物事を決めていくので時間がかかります。また、会全体を考えて発言すること、つまり市民の目線でサービスを考え、でも事業を継続するにはお金も必要なので運営面も考慮することが大前提です。それを大変と考えるか、自分たちで考えて決めることを面白いと思えるかで、継続できるかどうかが変わるのではないでしょうか。大きな転機となった2000年スタートの介護保険や障害福祉サービスなど制度内事業参入の時にも、私たちは話し合いを重ねました。たすけあいの利用者さんが介護保険を利用するときのことやメンバー自身の資質向上などを前向きにとらえて、参入を決断した経緯があります。

地域交流ハウス「みんなの居場所」として開放しています

 2008年の10周年を機に、たすけあいの輪を拡げる活動を充実させるため「一軒家に拠点を移し、利用者さんの居場所づくりをしたい」とメンバーに語り続けてきました。それがこの春にやっと実現しました。「有言実行! 言い続けると夢はかなう!」というのが今の実感です。これからは、ワーカーズ歴15年の現場で培った経験と大学で学んだ社会福祉を活かして、昨年、札幌市の委託を受けて西区でスタートした障がい者相談支援事業所「相談室ぽれぽれ」で相談支援専門員として利用者さんの気持ちにゆっくり丁寧に寄り添い、地域でその人らしい自立した豊かな生活を支援していきます。そう、これからも走り続けます!

一緒に働く仲間募集

ワーカーズ方式で障がい福祉サービスの仕事をしませんか? 詳しくはお問い合わせください。

特定非営利活動法人たすけあいワーカーズふたごの木
札幌市北区屯田4条7丁目9-6
TEL:011-299-5098 FAX:011-299-7029
◆札幌市障がい者相談支援事業所 相談室ぽれぽれ
札幌市西区西町北7丁目1−20 カトレアハイム102号室
TEL・FAX:011-215-4234

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